バスコレ(Basketball Collection)

プロコーチによる育成世代に必要なバスケットボールの練習メニューを紹介ブログ

バスケにおける状況判断とは?(オフェンス編)

バスケットボールにおけるオフェンスの「状況判断」について今日は書いていきます。

 

結論から言うとオフェンスでの状況判断とは

「ディフェンスを見て、正しい手段を短時間で選択し遂行できる能力」です。

 

私が思う状況判断が最候補の選手は

NBAであれば、ルカ・ドンチッチ

Bリーグであれば、横浜BC河村勇輝、宇都宮鵤誠司だと思います。

 

では、この状況判断が優れた選手を育成するためにどうすればよいか、その練習方法をいくつか紹介します。

 

・状況判断における練習

①引き出しを増やす(選択肢与える)

まずは、状況を判断するための選択肢を与えていきます。

例えば右手でドリブルをついて相手が右側に来たから左手にチェンジするの幅を増やす場合、ディフェンスとの距離に応じてクロスオーバー、レッグスルー、ビハインドバックをするなどの練習をしています。コーンを置いたり、ダミーディフェンスをつけるとより効果的です。

 

②その選択肢で何を使うか判断させる練習を組み込む(Decisionmake)

2人組やコーチがディフェンス役となり選択肢に応じた動きをします。

例えば、ディフェンスの右側にドライブしてきたらディフェンス役は➊動かない ➋間合いをあけて反応 ➌間合いを詰めて反応 などです。オフェンス役は➊ならチェンジをせずにドライブ ➋ならクロスオーバー ➌ならレッグスルーかバックビハインドをする などの設定をあらかじめコーチが作り判断します。

 

➂練習の質を上げるために②の練習のスピードを少しずつ上げる、選択肢を増やす

 

➃最後に状況が起こりそうなLiveの練習を行いトライする環境を作る

例:1on1~5on5など

 

コーチが大事なのは➃で判断をできる設定になっているか。

判断ミスに気が付けているか見ることです。

 

他にも細かいポイントはいくつかありますが

大まかな内容は以上です。

 

ちなみにヨーロッパのコーチは「日本は状況判断の練習が少ない、ドリルをやってライブ(対人練習)になっている、もっと対人を増やした方がいい」と仰っていました。

 

是非、練習時間の10%~15%で構わないので状況判断の練習を取り入れてみてください。

すぐに効果は出ませんがバスケIQの高い選手の育成に必ず繋がります。

フィニッシュスキルについて考える

SNS等の普及によって様々なバスケのスキルが動画で紹介されており、選手が情報をいつでも得られる時代になってきたように感じます。

特にドリブルとシュートスキルはかなり多く紹介されています。

 

ただ、私がバスケをコーチングする中で重要なことは「状況設定」です。

例えば、「このシュートはDFが〇〇のときに使う」「DFが〇〇にいるならAのシュート、○○ならBのシュートが使えるようになろう」のように伝えます。

動画の都合上ここまで伝えることができないのかもしれませんが、ここを正しく理解できていなければ試合(5on5)では活躍できる選手にならないと考えています。

現状、育成年代ではたくさん引き出しがある選手でも正しく引き出しを開けられず、ミスをしてします選手をよく見ます。

 

そこで自分なりにフィニッシュスキルの「状況設定」と「スキル」についてまとめてみました。

(メモ程度ですが何かの参考になれば幸いです。)

 

 

~状況設定~

 

①どのディフェンスに対して使うのか?

 ・自分のマークマン(ボールマンDF)

 ・ヘルプにいるDF

 

②ディフェンスはどこにいるのか

 ・ボールマンDF→真横、斜め後ろ、斜め前、真後ろ

 ・ヘルプDF  →正面(in-lineに立っている)、横から(in-lineは空いているが向かってきている)

 

 

もっと細かく分けるとたくさんありますが大まかに分けるとこんな感じです。

 

今回はここまで、後日深堀して記事を書いていきたいと思います。

ありがとうございました。

1on1ドリル

 

1on1ドリル

 

対象カテゴリ :小学校高学年以上

練習難易度  :低

磨かれるスキル:速攻の場面におけるOFの攻め方・DFの守り方

 

①OFはゴールの下から、DFはフリースローラインからボールを持ってスタート

②OFは前に進みながら、DFは後ろに下がりながらパス交換を3回する。

(OFはパス交換の際、パスのコントロールを失わずに済む、1番速いスピードがベスト)

③3回パス交換後はフリーで1on1

 

ポイント

・速攻の場面である為、OFはスピードを出す(ただし、ドリブルコントロール、状況判断ができること)

・なるべくゴールに近いエリアでシュートを打つ(「最初はペイントエリアでのシュートのみ」などの制限を付けてもOK)

・DFは「後ろに下がりながらスピードに乗っている相手を止める」という圧倒的不利な状況であるため、スティール、1歩でコースに入るではなく、相手のスピードを落として遅らせること、レイアップを打たせないなど、少しでも難しいシュートを選択させることを目標にする

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・OFはリングの下から、DFはフリースローからスタート
・DFからパスを始めて3回パスを交換する

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パス交換後はフリーで1on1をする
OFは5秒を目安に攻める(時間はカテゴリに応じて変更)

 

はじめまして。

はじめまして。コウヨウです。

 

このブログバスケットボールの練習メニューを紹介していきたいと思います。

 

特に育成世代である小学生(U10)から高校生(U18)を指導しているコーチ、選手に向けて発信しています。

 

「バスケットボールの指導者をしているがどのような練習をしていいのかわからない」

「メニューがマンネリ化してしまっている」

「新しいメニューを知りたい」

「楽しむ練習メニューを教えてほしい」

「育成世代ってどんなことを教えたらいいんだろう」

などの悩みを解決していきたいと思います。

 

「〇〇(例 ドリブル)についてのメニューが知りたい」などありましたら

コメント欄にお願いします。

 

日本バスケットボール界の普及・育成・強化に向けて

指導者・選手のお役に立てればと思っています。

 

今後ともよろしくお願いいたします。